発達障害・SST

言葉が遅い・言葉を発さないが気になる〜言葉の遅れは発達障害?〜

現在、「発達障害」も少しずつ知られてきており、「言葉が遅い」「言葉を発さない」などの言葉の遅れがあると、「発達の遅れがあるのでは?」「発達障害なのではないか?」と心配する方もいます。これは本当に正しいのでしょうか。そして、「言葉の遅れ」が気になったとき、一体どうすればいいのでしょうか?

近年発達障害の早期発見が叫ばれている中で、子供の発達について過敏になりすぎている傾向もあるなと感じます。確かに発達の遅れがあった場合、早く見つけて療育に繋げないと!という焦る気持ちも分かりますが、一旦ゆっくり落ち着いて、その子ども自身と関わってあげましょう。そして、「元気に産まれてきてくれた」ことに感謝し、「何があってもなんとかなる」という気持ちを持ってどーんと構えてからがスタートです。

言葉の遅れは発達障害!?

言葉の習得には個人差があります。習得が早い子もいれば、遅い子もいます。「言葉が遅い」からといって障害と決めつけるのは時期尚早です。発語の遅い全ての子どもが障害と関わっている訳ではないのです。中には5歳くらいまで話さなかったのに、急に言葉を獲得し、そのまま特に問題もなく大人になったという事例もあるようです。

自閉症スペクトラムの子どもたちは言葉の習得が遅れがちというデータもありますが、「言葉が遅い」=「発達障害」ではありません。

また、言葉が遅い場合、発達障害だけではなく、聴力の問題なども関わってきます。色々な可能性があることは頭に入れておきましょう。

「言葉の遅れ」が気になったときの対処法

問いかけに反応するかの確認

まず、確認すべきことは、言葉を発することがなくても、親の問いかけに反応したり、指示に答えられたりしているかどうかです。問いかけや指示に対して反応できているのであれば、あまり心配はいりません。「積み木ちょうだい?ママにどうぞして?」などできるだけ具体的な問いかけや指示を与え、子どもがきちんと積み木を渡してくれれば、言葉の意味なども理解できているので、そのうち話し始めることも多いです。

親の言葉がけが多すぎる場合、子どもは自分で話す機会が作られにくいので、発語が遅くなるケースもあります。

ただし、

  • 問いかけや指示に反応しない
  • 話しかけた内容の理解ができていなさそう
  • 親に要求しようとしない
  • コミュニケーションを取ろうとしない

などの場合は小児科医や地域の保健センターに相談した方がよいと思われます。

コミュニケーションを優先させる

少しずつ子どもが話せるようになってきたときは、正しい日本語を使わせるよりも、コミュニケーションをとりたいと思う子どもの気持ちを最優先しましょう。

せっかく「話したい!」と思って話し始めているときに、「それは違うでしょ!こう言うのよ!」などと間違いを正される場面ばかりだと、気持ちが萎縮し、話すのが嫌になってしまいます。

言葉でのやりとりが難しい場合は、絵本や絵カード、現物を持ってきてみせるなど、こどもが伝えやすいように工夫してあげることが大切です。

そして、うまく伝えることができたときには、「よく頑張ったね!」「うまく言えたね!」と大いに褒めましょう。また、「教えてくれて嬉しい」「伝えてくれて嬉しい」というあなたの気持ちを子どもに伝えるようにしましょう。親からしたら「当たり前」と思われるようなことでも、子どもからすれば、一生懸命頑張ってできたことかもしれません。

自分の意志を言葉で伝えることができ、それを相手が理解し、要求を聞いてもらえることが分かると、子どもはコミュニケーションの手段として言葉を使い始めます。

逆に、言葉では自分の意志は伝えることができない・・・と思ってしまうと、言葉で伝えようとせず、暴力や癇癪で自分の要求を訴えようとしてきます。子どもの「伝えたい」という気持ち、「コミュニケーションが取りたい」という気持ちを大切に接することが大切です。

動画やテレビも見すぎでなければ問題ない

言葉が出ない原因を「テレビや動画の見せすぎ」などという方もおられますが、それは違います。確かに言葉がないトムとジェリーのようなアニメをひたすら見せるとなると問題かもしれませんが、日本語が聞ける動画やテレビも使いようによっては言葉の習得に役立ちます。

子供と一緒に見て感想を言ったり、一緒に笑い合うことはとても良いことです。極端な見過ぎでなければ、テレビも動画も悪影響にはならないので過敏になり過ぎないでくださいね!

親としての構え方

発達の部分は個人差が大きいです。

そうは言っても、他の子はできているのにうちの子はできてないという発達の差を感じることがあると落ち込んでしまう気持ちもわかります。しかし、そこで落ち込んで気持ちが沈んでしまってもいいことは何一つありません。

万が一、何かが見つかったとしても、それは親や育て方のせいではありません。運命的にそういった特性を持って生まれてきた子どもなのです。では、そういった特性を持って生まれてきたこともは不幸なのか?それも言い切れませんよね。もしここで「発達障害=不幸」という考えが思い浮かんだとしたら、それはあなたの思い込みに過ぎません。発達障害を持っていても、体に障害があったとしても、幸せに生きている方はたくさんいます。

親として考えるべきは、その子らしく生きていくためのお手伝い、サポートであり、親は子どもの伴走者です。どっしり構えて、今できることにしっかり目を向け前向きに一緒に走っていけるといいですね。私も現在進行形で実践中です。ともに子育て楽しみましょう♪